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2021.08.18

階段が語るもの

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こんにちは、施工管理の南です。
好きな季節はオーストラリアの冬です。

今回は住宅における階段に対する考え方が最近変わってきたので、
そのことについて話したいと思います。

私は以前まで階段と聞いて
「タイル張り」の仕上げを一番に連想し、
最もメジャーなものであると思っていましたが、
ある現場の階段を目にしてから
それに一目惚れしてしまいました。

こちらの階段は、
タイルやレンガといったものを使用しておらず、
一見とてもシンプルですが 側面を見ると、
笠木と呼ばれる外に飛び出ている部分があります。
この笠木はただ上に乗っかっているように見えますが、
実際は一度にモルタルで施工されており、
とても目を引く造形であると感じました。

 

この階段の周辺は擁壁という、
土地の高低差の問題を解決するために作られる壁があるのですが
その擁壁と色や質感を合わせるためのモルタル仕上げなのだと勝手に解釈していました。
しかし、工事が終わり 全体を見た時
まとまりのあるデザインを重視した仕上げであると思いました。

以前まではモルタルで仕上げた色はグレーの一色のみで
どこかつまらなさを感じていたのですが、
この階段のおかげで
モルタルの個性のようなものを知ることができました。
しかし今後、いろいろな現場を回る中で
この階段を上回るものに出会えることを祈っています。
minami

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